身体の自由

概要  公権力によって自分の身体が拘束されるとすれば、どのような気分になるか想像してみましょう。決してよいはずはないと思います。多くの人が、自分の身体を自分が自由に管理することができ、他者から干渉されるべきではないと考えているでしょう。日本国憲法も、身体の自由を人権として認めています。
 しかしながら、この講義で繰り返し述べているとおり、絶対不可侵の人権などありません。身体の自由も、然りです。法律の定める手続によれば、国家は、みなさんの財産、自由、そして、生命をも奪うことができます。日本国憲法は、そのことも認めているのです。
 今回は、日本国憲法が保障する身体的自由権について、考えることにしましょう。また、時間の許す限り、死刑制度の存廃論と裁判員制度の是非について、議論することにしましょう。
対象/前提  初めて日本国憲法の解釈論を学ぶ全学部の1年生を対象にします。入門的な講義ですので、受講にあたっての前提要件はありません。日本国憲法の解釈論についての専門的な講義ではありません。
キーワード 日本国憲法,人権各論,消極的権利,身体的自由権
作成者 信州大学 全学教育機構 柳瀬昇
協力者
親教材日本国憲法
更新日2009年1月7日
注意事項
本教材は、平成18年度『現代的教育ニーズ取組支援プログラム』「教育の質保証プロジェクト」の支援により開発されたものです。
学習の留意点  初めて日本国憲法の解釈論を学ぶ全学部の1年生を対象とする入門的な講義です。日本国憲法の解釈論についての専門的な講義ではありません。日本国憲法の解釈論の基礎を約30時間程度で学ぶためのコースですので、解釈論上の重要論点について深く立ち入ることはできません。
 日本国憲法その他法令を引用することが多いので、できるだけ新しい六法(法令集)を手もとに置き、必要に応じて、参照してください。
教材群
  1. fileレジュメ (pdf)
  2. file基本・応用問題の解答用紙(pdf)
  3. moduleはじめに(身体の自由)
  4. module身体的自由権(総論)
  5. module法定適正手続の保障
  6. module憲法に定める刑事手続上の権利
  7. module死刑の合憲性
  8. module裁判員制度の合憲性