2-b.高圧ガス/医用ガスの取扱いと危害防止

臨床検査に用いられる主な高圧ガス

種類容器の色主な用途と特徴
1)不活性ガス
pic(1) 二酸化炭素 (CO2)緑色CO2培養、血液ガス、無色、無臭、
比重1.53、致死量は空気中30%以上
pic(2) 窒素(N2)灰色クロマトグラフィ、呼吸機能検査、
無色、無臭、比重0.97、酸欠を引き起こす
pic(3) ヘリウム (He)灰色クロマトグラフィ、呼吸機能検査、
無色、無臭、比重0.14
2)可燃性ガス
pic(4)アセチレン(C2H2)褐色原子吸光度計、炎光光度計、
無色、にんにく臭、比重0.91、麻酔性あり、
空気や酸素との混合により爆発
pic(5) 酸素 (O2)黒色基礎代謝、呼吸機能検査、血液ガス、
無色、無臭、比重1.11、
支燃性、油脂との接触により酸化発熱し燃焼、爆発、
可燃性ガスと別に保存
pic(6) 水素 (H2)赤色炎光光度計、ガスクロマトグラフィー、
無色、無臭、比重0.07、高度の可燃性、
空気との混合により爆発
pic(7) プロパン (C3H8)灰色炎光光度計、無色、特有臭、比重1.56、
液化石油ガス(LPG; liquefied petroleum gas)
プロパン、ブチレン、ブタンなどの混合ガス

ボンベの色と保管

  • ボンベは金属チェーンにより、壁やボンベスタンドに固定又は保持されている。 また、ボンベの周辺に、可燃性や爆発性のガスや試薬を置かないことや、ガラス 製品などの破損性の機器や器具を置かないこと

  • ボンベの設置場所としては、温度変化が少なく、換気がされていることが必要。

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