7.酵素単位

生体内での化学触媒である酵素(アミラーゼやリパーゼなど)は、絶対量ではなく、 基質に作用する酵素量として酵素活性の単位を用いる。

国際単位(IU/l)

  • 1分間に1μmol/l の基質に作用する酵素量を1国際単位(IU)とし,溶液(被検試料)の酵素濃度は,その1ml当たりの単位数で表す。
  • 温度は必ず記入し,できれば30℃とし,pH,基質濃度などはできるだけ至適条件とするが,不可能なときは測定条件を明記する。
  • 実際の手動法や臨床検査の自動生化学分析機での測定では37℃を用いて,国際単位(U/l)を使用する。

カタール単位(nkat/l)

  • 触媒活性の単位で,SI組立単位の1つ。モル毎秒。
  • 酵素活性に対して,医療関係者間や患者などにも誤解がなく活用できる:単位カタール(単位記号kat,具体的に表されるのはmol/s)

*注:酵素についての説明は、E-learningのE-生化学(酵素)を参照のこと