集合の族
を考える。任意の
に対して
は空でないとする。このとき、「各
からいっせい に一つずつ元を取り出すことができる。」
これは次のように言い換えることもできる。「直積集合
は空でない。」
選択公理を他の標準的な公理から導くことはできない。したがって、しれを使うにはこれを公理として仮定しなくてはならない。しかし
が有限集合であれば、他の標準的な公理から導くことができる。したがって、 有限個の集合族に対して用いる場合には注意する必要はない。また、各
が可算集合 (あるいは整列集合) であれば、やはり他の標準的な公理から導くことができる。