,
について以下の問に答えよ。
であることの定義を述べよ。
であることの定義を述べよ。
であることの定義を述べよ。
から
への単射が存在する。
であって
ではない。
から
への全単射が存在する。
,
であるとき
であることを示せ。
かつ
ならば、
である。」言い換えると「単射
と単射
が存在 するならば、全単射
が存在する。」
などは区間を表わすものとする。
に対して
に対して
に対して
に対して
に対して
とする。
のとき
、
のとき
で
を定めれば、これが全単射になる。
を
に制限したもの。
これによって実数の区間はすべて等しい濃度をもつことが分かる。
から
への全単射を具体的に構成せよ。
が偶数のとき
、
が奇数のとき
とすれば、この
は全単射である。
から
への全単射を具体的に構成せよ。
を示せ。
を示せ。
なので
である。よって
であること、すなわち
から
への全単射が存在しないことをいえばよい。
を開区間とする。
なので
から
への全単射が存在しないことをいえば十分である。
を全単射とする。
の元を無限小数として表し
を少数第
位が
と異なるように作る。そうすれば
は、どの
とも異なるので
が全単射であることに矛盾する。したがって
から
への全単射は存在しない。
から
への全単射を具体的に構成せよ。
を、
を証明せよ。
(
) は単射なので
である。
と仮定する。ベルンシュタインの定理 より、全単射
が存在する。
であり、
は全単射なので
となる
が存在する。
とすると
で矛盾、
とすると
でやはり矛盾である。したがって、このような全単射は存在せず
である。
であることを示せ。
(開区間) とする。
であるから
を示せばよい。また
(
) は単射なので
である。
から
への単射を構成すればベルンシュタインの定理によって
である。
は
と無限
進小数で表すことができる。ここで
などと表し、有限少 数は許さないこととする。
を
となる。
とその真の部分集合
に対して、
である、すなわち全単射
が存在する、とする。 このとき
であることを示せ。
とする。
として、帰納的に
(
) とする。ただし
と見る。これによって
の部分集合
が得られる。これがすべて異なることをいえば、
(
) は単射となり
である。
とおき、これを辞書式順序による整列集合
の順序部分集合と見れば、これも整列集合である。
とおく。
を示せばよいので、
として矛盾を導く。
とすると、
が整列集合であることから
は最小元
をもつ。
であり
に対しては
であるから、
である。よって
である。また
であるから
も成り立つ。このとき
より
である。
は単射なので
である。よって
である。しかし、これは
の最小性に反する。したがって
である。
について、ある真の部分集合
との間に全単射が存在するとき、
を無限集合と定義すること もある。したがって、この問は自然数の濃度
(これを
とかきアレフゼロとよむ) が無限集合の濃度 のうち最小であることを示している。
となる集合
は整列順序をもつことを示せ。 (
となる集合
を可算集合という。)
を考える。任意の
に対して
は空でないとする。このとき、「各
からいっせい に一つずつ元を取り出すことができる。」
は空でない。」
が有限集合であれば、他の標準的な公理から導くことができる。したがって、 有限個の集合族に対して用いる場合には注意する必要はない。また、各
が可算集合 (あるいは整列集合) であれば、やはり他の標準的な公理から導くことができる。
,
を空でない集合とする。選択公理を仮定する。
から
への全射が存在するとき、
から
への単射が存在することを示せ。
を考え、任意の
に対して
は空でないとする。
とおく。整列可能定理より
に整列順序が存在する。この順序によって、各
も整列集合となる。このとき
は (唯一つの) 最小元をもつので、それを選ぶことによって
からいっせいに一つずつ元を選ぶことが出来る。
を考える。
とおく。
の disjoint union とは
と書く。このとき
を示せ。
ただし、選択公理を仮定するものとする。
を構成する。
に対して、ある
があって
である。したがって
とおけば、これは空ではない。
に選択公理を用いて、写像
が得られ、
である。このとき
を
で定めれば、これは単射となる。
を
で定める。これが全射であることを示せば、選択公理と問
17 より単射
が存在する。
とする。ある
が存在し
である。このとき
であり
である。よって
は全射である。
を
とも書く。特に
である場合には
などの記号も用いる。
を単位元
をもつ環、
をその真のイデアルとする。このとき
を含む極大イデアルが存在することを示せ。ただしツォルンの補題を利用してよい。
を
を含む真のイデアル全体の集合とする。
なので
である。
を集合としての包含関係によって順序集合と考える。
を
の全順序部分集合とする。
とおく。このとき
は
のイデアルで
を含む。また、各
について、
は
の真のイデアルなので
である。よって
となり
である。したがって
は上界
をもち、上に有界である。よって
は帰納的順序集合となり、ツォルンの補題によって極大元
をもつ。このとき
は
の極大イデアルであり
を含む。