の二項演算の定義を答えよ。
の二項演算とは、写像
のことである。
がちょうど二つの要素をもつとする。
の二項演算はいくつあるか。
,
について
,
とすると、
から
への写像は
個ある。
,
であるから、二項演算は
個ある。
を
なる集合とする。
の二項演算で、結合法則をみたすものを具体的に一つ構成せよ。
に対して
であるもの。
,
で定まるもの。
,
で定まるもの。
,
で定まるもの。
で通常の加法を演算とするもの。
で通常の乗法を演算とするもの。
で通常の乗法を演算とするもの。
で通常の乗法を演算とするもの。
次正方行列の全体で通常の加法を演算とするもの。
次正方行列の全体で通常の乗法を演算とするもの。
次正則行列の全体で通常の乗法を演算とするもの。
次正方行列
,
,
について
が成り立つことを示せ。
の
- 成分は
である。
,
の
- 成分はそれぞれ
(二つの行列が等しいことの定義は、すべての対応する成分が等しいことである。)
,
,
について
が成り立つことを示せ。 ただし
で
は虚数単位とする。
に
である。また
であ る。よって
であり、結合法則が成り立つ。
となるので
が単位元である。
について、
ならば
であるから
は正則元ではない。
とする。このとき
が成り立つ。よって
が正則元となる ための必要十分条件は
で、そのときの逆元は
である。
に
(
を計算によって確かめればよい。実は問
6
と本質的に同じであ る。)
となるので
が単位元である。
は零元なので正則元ではない。
と仮定する。
が成り立つ。よって
が正則元 となるための必要十分条件は
で、そのときの逆元は
であ る。
に
,
を満たすことを示せ。
が単位元である。
が正則元になるための必要条件として
,
がすぐに分かる。
,
と仮定する。 このとき
が確認できる。よって
が 正則となるための必要十分条件は
かつ
であることで、このとき逆元は
である。
を実数を成分とする
次正方行列全体の集合とする。
に対して
によって二項演算を定める。これが結合法則を満たさないことを示せ。
で
- 成分が
で、他の成分がすべて
である
次正方行列を表すことにする。このとき
なる可換半群を一つ具体的に構成せよ。また
なる非可換な半群を一つ具体的に構成せよ。
とする。任意の
に対して
で定まるものは可換半群である。
,
で定まるものは非可換半群である。
で演算として乗法を考えたもの。
で演算として乗法を考えたもの。
を共に単位元とする。このとき
であるから
である。よって単位元はただ一つである。
を単位元とする。
をモノイドの正則元とし
を共に
の逆元とする。このとき
であるから
である。よって
の逆元はただ一つである。
をモノイドとし、
を
の正則元とする。写像
を
によって定めれば
は全 単射であることを示せ。
(単射であること)
とする。
である。
は正則元なので、逆元
が存在する。
を
に左からかければ
となる。よって
は単射である。
(全射であること)
とする。このとき
となるので
は全射である。
[別解]
を
で定める。このとき
となるので
は全単射である。
は通常の乗法によって半群になっている。このとき演算表 (乗法表) を
も通常の乗法によって半群になっている。この半群の乗法表を書け。