生理学的作用
-血液循環への影響-

  1. 一次的血管収縮
    1. (1) 局所的血管収縮:
      局所の寒冷刺激で表在血管に収縮が起こる.
    2. (2) 全身的血管収縮:
      冷却された局所の血液が循環して,後視床下部に 刺激を与え全身の血管収縮がみられる.
  2. 二次的血管拡張:CIVD (Cold-Induced Vasodilatation)
    寒冷刺激を20~30分行い筋層まで冷却していくと,
    その間に反応性充血が起こり,細小動脈,毛細血管の血流量が増加する現象がみられる.
    冷却された局所の血液が後視床下部に刺激を与え,
    組織の循環障害を防ぐため血管を拡張し体温を維持しようとする働きである.