と
を通常の距離で距離空間とみなす。このとき
で定義される写像
の閉集合であることを示せ。
が連続であることを示せば
が
の閉集合であることから、考えている集合が閉集合であることが分かる。
連続性を示すためには、連続写像の和や合成が連続であることを使えばよい。
例えば、 写像
は連続である。
を離散距離空間とする。このとき任意の距離空間
と任意の 写像
は連続であることを示せ。
-
を用いる
が連続であることを示すためには、任意の開集合
に対し
が
の開集合であることを示せばよい。
は
の開集合であり題意が示された。
を通常の距離
で距離空間とみなす。このとき
から離散距離空間
への恒等写像は連続ではないことを示せ。
の開集合
で
が
で開集合でないものを一つ見付ければよい。
とすると、
は離散距離では開集合であるが通常の Euclid 距離
では開集合ではない。これで恒等写像が連続ではないことが示された。
と
が一様連続ならば
も一様連続であることを示せ。
が一様連続であることから、任意の
に対し
が存在し、任意の
に対し
に対し、
が一様連続であることから、
が存在し、任意の
に対し
に対し
が一様連続であることが示された。
に対し
が
の閉集合であることを示せ。
は
の閉集合であることを示せ。
にどのように距離を定めるかを授業で説明していなかったので (a) は説明不足だった。
には以下のように距離を定め距離空間とみなす:
の距離関数を
とするとき
に対し、
より
である。よって
であり
である。実際、
ならば
に対し相加相乗平均の公式より
に関する三角不等式より
となり
である。これで
が開集合であることが分かった。
は閉集合である。こ こで
は閉集合であることが示された。
から
への写像
)
が連続であると仮定する。
を
の収束する点列とし
に対し
が存在し
が連続であることから
が存在する。この
に対し、
が
に収束することから、
で
) 背理法で示す。
がある点
で連続でないと仮定する。するとある
が存在し、任意の
に対し
かつ
が存在する。そこで各
に対し
に対するそのような 点を一つ選び
とする。すると
であるが、任意の
に対し
が
に収束することはない。
これは仮定に反する。よって
は連続である。
から
への写像
に対し
に対し
ととればよい。
から
への一様連続写像
が
の Cauchy 列ならば
は
の Cauchy 列であることを示せ。
が一様連続であることから、任意の
に対し
が存在し
が Cauchy 列であることから、この
に対し
が存在 し
に対し
が Cauchy 列であることが示された。