解答:
が順序体であると仮定し矛盾を導く。
まず順序体の定義から
であることを示す。
(このことを証明していな い人が多かった。これは当たり前ではない。順序体の定義を使って証明すべきこと。)
より
または
のいづれかが成り立つ。もし
だとすると、両辺に
を加え
となる。よって不等式の両辺に
をかけても不等号の向きは変らない。特 に、この不等式の両辺に
をかけると
となり
という仮定に矛盾。よって
である。
また
より
または
のいづれかが成り立つ。
のとき、 両辺に
をかけると
となり矛盾。
のとき、両辺に
を加えて
である。この不等式の両辺に
をかけて
となりやはり矛盾。
これは
が順序体であるという仮定が間違っていることを意味している。
よって
は順序体ではない。