の部分集合の上限,下限,最大値,最小値を(もし存在するなら)求めよ:
について
が存在する | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | は存在しない |
が存在する | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | は存在しない |
かつ
に対し
であるから
、よって
である。
を示す。まず任意の
に対し
である。また任意の
に対し
であるから実数の性質により
が存在する。
より
であり、よって
である。また
であり
より
は存在しない。
である。
でありかつ
に対し
であるから
、よって
である。
を示す。まず任意の
に対し
である。また実数の性質より、任意の
に対し
が存在する。(Archimedesの定理) よって
であるから、これは
を意味する。
より
は存在しない。
である。
より
である。
の証明は省略。
より
は存在しない。
である。
も
も存在しない。
の証明は省略。
より
は存在しない。
の部分集合
について次を示せ:
とおくとき,
が上に有界ならば
は下に有界であり
が下に有界ならば
は上に有界であり
のとき
と
が共に存在するなら
と
が共に存在するなら
が上に有界とすると
が下に有界となる。
とすると
を意味する。
の場合だけ示す。
の定義から
であるから
は
の上界の一つであり、
は
の上界の最小 値だったから
に対し
に対し
が順序体ではないことを示せ。
が順序体であると仮定し矛盾を導く。
であることを示す。
(このことを証明していな い人が多かった。これは当たり前ではない。順序体の定義を使って証明すべきこと。)
より
または
のいづれかが成り立つ。もし
だとすると、両辺に
を加え
をかけても不等号の向きは変らない。特 に、この不等式の両辺に
をかけると
という仮定に矛盾。よって
である。
また
より
または
のいづれかが成り立つ。
のとき、 両辺に
をかけると
のとき、両辺に
を加えて
をかけて
が順序体であるという仮定が間違っていることを意味している。
よって
は順序体ではない。