2004年度地球化学実験 試験問題

地球化学実験試験 2004年度 途中の計算式も書くこと。計算結果のみの解答は、0点とする。

  1. ある石英脈には、石英1000kgあたり、金が1g含まれている. この石英中の金の濃度を重量%で表せ.また、その濃度は、何ppmか.(10)

  2. Mgの濃度が4.8ppmの水道水100mlを、0.010 mol/l EDTA溶液で滴定するとき、何ml要するか. 原子量は、Mg=24.31 (10)

  3. 塩化水素が重量で18%含まれている塩酸がある(比重は1.1である)。 これに純水を加えて希釈して、4.0 mol/lの希塩酸をつくりたい. 18%の塩酸600mlに水を何ml加えればよいか.原子量は、H=1.0, Cl=35.5 (10)

  4. 灰長石0.10gを弗化水素酸と硫酸で加熱分解・乾固させたあと、塩酸に溶解させ、全体で100mlに調節した. この溶液のFe濃度を原子吸光法で測定したところ、1.0ppmであった. このカリウム長石中のFe2O3濃度を重量%で表せ(小数点以下2桁まで). 原子量は、Fe=55.84, O=16.0 (10)

  5. 次の化合物の化学組成を、化学式にてあらわせ.(10)

    • 塩酸
    • 弗化水素酸
    • 過マンガン酸カリウム
    • 硝酸
    • 水酸化カリウム
  6. 次の語句を説明せよ.(25)

    • 溶解度積定数
    • 精度と確度
    • 状態分析
    • クロロ錯体
  7. 次の目的のためには、どのような研究法をもちいるべきか.(15)

    • 血液中の、ナトリウム イオン濃度
    • Al2SiO5鉱物(紅柱石、珪線石、藍晶石)の種類の識別
    • ざくろ石中の鉄イオンが、二価であるか、三価であるか、の判定と定量
  8. 化学分析実験の際の事故を防ぐには、どのような事柄に最も注意をはらうべきか、 重要と考えられることがら、4点を、箇条書きにして、説明せよ。(10)