2002年度地球化学実験 試験問題

  1. 水道水50mlのなかのMgイオンを、0.01mol/l EDTA溶液で滴定したところ、2mlを要した. 水道水50mlのなかのMgイオンの量は何mgか。

    また、この水道水のMgイオンの濃度は、何ppmか。ただし、Mgの原子量は24.3である。

  2. 玄武岩試料0.1gを弗化水素酸で分解し、それを1Nの塩酸溶液にとかして100mlに調節した。 この溶液から10mlを分取し、200mlのメスフラスコにいれ、純水を加え、200mlに調節した。 この溶液のカリウム濃度を原子吸光光度計で測定したところ、Kとして2.0 ppmであった。 玄武岩のK2O濃度を重量パーセントで表せ。(小数点以下二桁まで)。

    ただし、Kの原子量は39.1、Oの原子量は16.0である。

    • a)酸化還元反応において、化合物1個が電子1個を授受する場合、その化合物1モルを1当量という。 KMnO4  1モルは5当量である。次の反応式

      10FeSO4+2KMnO4+8H2SO4=K2SO4+2MnSO4+5Fe2(SO4)3+8H2O

      においてFeSO4  1モルは何当量であるか。

    • b)FeSO4の含まれている溶液を、0.1N KMnO4溶液で滴定したところ、5.0mlを要した. この溶液に含まれている総Fe2+量を、mgであらわせ。ただし、Fe の原子量は55.85である。

  3. 弗化水素酸について、知るところをのべよ。

  4. 次の化合物の名称を記せ。

    • イ H2SO4
    • ロ NaOH
    • ハ Na2C2O4
    • ニ H2O2
    • ホ NH4Cl
    • ヘ  2(CH2N)(CH2COOH)4
  5. 次の学術用語を簡単に説明せよ。

    1. キレート、またはキレート化合物
    2. 原子吸光
    3. 分析の精度