危険の防止 確認テスト

解答

• 実験・実習は真剣な態度で行い、うわつかず、はしゃがないこと。
• 身支度を整える、化学分析実験の際、白衣を必ず着用すること。
• 予想される危険性に思いをめぐらし、何をしてはいけないか、理解しておく。
• 使用する薬品の性質をMSDSなどで調べ、知識を豊富にしておくこと。

解答

フッ化水素HFの水溶液である。 酸としては弱酸であるが、金および白金以外のほとんどの金属を侵す。 珪酸塩、ガラスも侵すので、ポリエチレンのビンにたくわえる。 珪酸塩の岩石を溶かすので、地質学では、チャートを溶かして放散虫などの微化石の抽出、 化学分析のための岩石試料の分解、に用いられる。 人体に対する強い腐食性があり、手足の皮膚につけたまま放置すると重度の腐食をおこし、 腐食が骨まで達するといわれている。 廃液を処理するときは、多量の消石灰（水酸化カルシウム）水溶液にフッ化水素酸を少しずつ加えて中和し、 できた沈殿を埋め立て処分する。

解答

MSDSとはMaterialSafety Data Sheet（化学物質安全データシート)の略で、それぞれの薬品ごとに、 成分情報、危険有害性、応急処置、取り扱いおよび保管上の注意、廃棄上の注意など、詳細が記述されている。 MSDSは薬品会社のホームページにアクセスすると得ることができる。 また信州大学の薬品管理システムから参照することもできる。