下のように、粗く砕いた岩石片を円錐状につみあげ、それを四等分する。 そのうちの二つをとり、さらに細かく粉砕し、また円錐状につみあげ、また四等分する。 そのうちの二つをさらに細かく砕く。 これを繰り返して、試料の粒子を細かくしながら、試料の量を減らしていく方法を、円錐四分法という。
珪酸塩試料をフッ化水素酸+硫酸で分解させるときの化学反応は以下のとおりである。
SiO2 + 6HF → H2SiF6 + 2H2O
分解した溶液を、過熱して蒸発・乾固させると、H2SiF6は、気体のSiF4となって揮散する。
H2SiF6 → SiF4 + 2HF
したがって、乾固物を塩酸に溶かした液には珪素がふくまれていないため、これから珪素を分析することはできない。