原子吸光分析 確認テスト

1.

原子吸光分析とは、どのような分析法をいうのか、かんたんに説明せよ。
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解答

元素の原子吸光の強度が、濃度(原子数)に依存することを利用した定量分析法である。 具体的な操作としては、試料溶液を炎中に噴霧し、 そこに分析元素のランプ(ホーローカソードランプ)から放射された光を通過させて、 その特定波長の光の吸収の強度を測定する。最初は、濃度既知の試料(標準試料)を炎中に噴霧し、 吸光度を測定する。その結果から、吸光度対濃度関係を表す曲線(検量線)を求める。 次に、未知試料を噴霧し、吸光度を測定し、先に求めた検量線を適用して、試料溶液の目的元素の濃度を求める。 これが原子吸光分析である。

2.

角閃石をフッ化水素酸+硫酸で分解・乾固させ、それを塩酸で溶解して試料溶液を作成した。 その試料溶液は、Ti、Al、Fe、 Mn、Mg、Ca、Na、Kイオンを含む多成分溶液である。 この試料溶液のMg量を原子吸光分析により定量する場合、Mgの吸光度は、共存元素の影響を受ける。
この現象を( A )という。
( A )を除いて、試料溶液のMg濃度を正確に求めるためには、普通、どのようにするか。
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解答

A:干渉

普通は、標準試料と未知試料の双方に、SrやLaを加えて、 試料溶液を高濃度のSr、La含有溶液とする。 そのことにより、共存元素による干渉を抑制することができる。