比色分析(チタン石中のTiの吸光光度分析) 確認テスト

1.

吸光度はなにか、式であらわし、簡単に説明せよ。
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解答

ある物体に入射する光の強度をIO、その物体から出射した光の強度をIとしたとき、 次の式で表されるAを吸光度という。

A=log10(IO/I)

2.

ランバート-ベールの法則とは、どのような法則をいうのか、式であらわし簡単に説明せよ。
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解答

光を吸収する吸収層の厚さをl、濃度をc、吸光度をAとすると、

A=εclの式で表される関係をいう。εは吸光係数。

吸収層の厚さlが一定ならば、吸光度Aは濃度に比例する。 したがって、ランバート-ベールの法則が成立する範囲(=低濃度溶液)では、吸光度対濃度曲線は、直線となる。

3.

検量線とは、どのような線をいうのか、またどのような目的に使用されるのか、簡単に説明せよ。
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解答

ある物質の濃度を横軸に、その物質の示す物理的な性質の測定値を縦軸にとって、 それらの間の関係を示した曲線を、検量線という。 検量線を用いれば、未知試料について求められた測定値(吸光光度分析では吸光度)から、濃度を知ることができる。

4.

Tiイオンを1ml中に1.0mg含む、Ti標準液がある。 この標準液10mlをホールピペットで量りとり、200mlのメスフラスコにいれ、純水で定容にした。 このメスフラスコ中の溶液のTi 濃度は、何ppmか。
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解答

Ti標準液10mlに含まれるTiの物質量は、

1.0 mg/ml×10ml= 10 mg= 10 ×10-3g

10 ×10-3gのTiが200 ml=200 g中に含まれているのだから

Ti 濃度= 10 ×10-3g/200 g = 5×10-5 = 50×10-6      50ppm