直径9cmの定量ろ紙(無灰ろ紙、普通は、「東洋ろ紙」のNo.5C)を用いる。定性ろ紙(No.2)を使ってはいけない。
沈殿を、ろ紙ごと磁製ルツボにいれる(手でつかみ折りたたんでかまわない)。 磁製ルツボは、あらかじめ空焼きして恒量にしておくこと。 ルツボは白金ルツボが望ましいが、今回の実験では、磁製ルツボを用いる。
試料(ろ紙)をいれたルツボを、電気コンロ上にのせ、ろ紙を乾燥・炭化させる。ルツボのふたは、わずかに開けておく。
ろ紙が炭化したら、ルツボをマッフル炉に移し、ガスバーナーでゆっくり加熱する。 ルツボの底が赤くならない程度の温度。(ろ紙をもやさないように注意)。 ルツボのふたは半分ぐらい開けて空気をいれ、ろ紙を灰化させる。
ろ紙が灰化したら、バーナーの炎を強くし(ルツボの底が赤くなるまで)、灰をCO2に変える。 ルツボのふたは1/4ぐらい開けて空気が入るようにする。 強熱しているときは、バーナーの炎がおどり、急に消えるときがあり危険なので、炎の状態に常に注意しておく。
灰がすべてCO2になりルツボから逸散したら(ルツボの中は硫酸バリウムの白い塊となっている)、 ルツボのふたを完全にかぶせ、さらに10分強熱する。
強熱しおわったルツボをデシケータにいれ、30分間放冷する。
30分間の放冷後、ルツボを秤量する。
試料入りルツボの重量-恒量にさせたルツボの重量 = BaSO4の重量
生成した物質の名称________と、化学式________。
ルツボを電子天秤で秤量する。 ____ g
全重量 □ - □るつぼの重量 = □沈殿のみの重量g
・・・(B)
SO4の式量/BaSO4の式量 = 96.07 / 233.4 = 0.4116 ・・・重量分析係数という
(A)と(B)の結果を求めよ。
実測値をB、真の値をAとすると
絶対誤差 = 実験値B-真の値A =ε (今回の場合、εの単位はg)
相対誤差 = (小数または %で表示)
問 得られたSO42-実験値について、相対誤差を%で表せ。
”真の値”として、CuSO4理想組成から計算される値を用いよ。
= □(小数) = □%