溶液の濃度とその表し方 確認テスト

1.

方解石の化学組成はCaCO3である。
  1. 方解石の分子量(式量)を求めよ。
  2. 方解石に含まれるCO2の重量%を求めよ。
-

解答

  1. 40.08 + 12.01 + 3×16.00 = 100.09
  2. CaCO3= CaO・CO2CO2の分子量=44.01 (44.01/100.09)×100=43.97(%)

まちがったとき、よくわからないときは → 例題1へ

2.

0.01mol/l硝酸銀(AgNO3)溶液が50mlある。この溶液中に含まれるAgNO3のモル数を求めよ。 また、Agのモル数はいくらか。
-

解答

0.01mol/l という濃度は、溶液1l中に硝酸銀が0.01mol含まれていることを表す。 問題の溶液は50mlだから、0.01mol / 20 = 0.0005mol 、AgNO3が含まれている。

Agのモル数は、AgNO3のモル数と等しい。したがって0.0005mol。

まちがったとき、よくわからないときは → 解説2 モル へ

3.

塩化水素(HCl)が重量で18%含まれている濃塩酸がある。 その比重は1.1である。これを希釈して4.0 mol/lの塩酸を作りたい。 濃塩酸600mlに、水を何ml加えればよいか。原子量はH:1.01、Cl:35.45.
-

まちがったとき、よくわからないときは →  例題3,4へ

4.

2.0 mol/l硫酸溶液500mlを98.0%H2SO4(比重1.84)から調製したい。 何mlの硫酸が必要か。ただし、H2SO4の分子量は98.1である。
-

必要な濃硫酸の量をx mlとする。

2.0 mol/l硫酸溶液500mlに含まれるH2SO4は1.0 mol(98.1g)である。

98.1gのH2SO4を与える濃硫酸の量mlは、

x×1.84×0.98 = 98.1 x = 54.4 ml 濃硫酸54.4 ml必要。

まちがったとき、よくわからないときは → 例題3,4へ

5.

ある石英脈には、石英1000kgあたり、金が1g含まれていた。この石英中の金の濃度を(1)ppm単位で、(2)重量%、により表せ。
-

  1. 1g / 103kg=1g /106g = 1×10-6= 1 ppm
  2. 1×10-6= 1×10-4×10-2= 0.0001%
まちがったとき、よくわからないときは →  例題5へ