実験・実習は、その目的と原理・方法を正しく理解して、十分な計画と準備のもとに注意深く行わなければならない。 実験・実習にはしばしば危険が伴う。 あらかじめ危険の種類と程度を知り、十分な対策を立てた上で取り組む必要がある。 安全管理を怠ったり、漫然と参加して不注意な行動をすると、取り返しのつかない失敗や事故を起こしかねない。
以下は、実験・実習の予習と準備から後始末までの各段階における、安全に対する一般的な心得を示したものである。
実施する実験・実習について、目的、原理、方法、使用する器具・装置・薬品などを調べておく。
実験・実習の安全性を検討し、万一事故が起きたときの対策を立てておく。
実験・実習に適した服装(実験衣、安全眼鏡など)を着用する。
実験・実習を行う場所は常に整理・整頓し、実験・実習用以外の所持品は指定された場所に置く。
指導教員の注意を守り、決して無理をしない。特に深夜には1人で実験しない。
実験・実習は真剣な態度で行う。とくに他の人の安全にも留意し、必要な場合は互いに注意の合図をする。
実験・実習後は、必ず後始末を行う。後始末が終わった後、実験・実習の終わったことを指導教員に報告する。
実験・実習中に異常な臭気や音に気付いたときは、直ちに実験・実習を中断し、原因を調べる。また指導教員に報告して、指示を受ける。
実験・実習中に事故が起きたときは、適切な応急対策(11章)を行うと同時に、直ちに指導教員に連絡し指導を受ける。
実験廃液はその種類や量の多少にかかわらず、信州大学の実験廃液処理の手引きに基づく処理を要するので(8章)、指導教員の指示を受ける。
土曜日、目曜日、祝休日及び平日の午後9時過ぎに実験・実習のため、校舎に居残る場合は、前日までに担当教員の許可を得ること。
なお、理学部では学生諸君の全員が「学生教育研究災害傷害保険」(*)などに加入していることを前提にしている。 未加入者は学務係に問い合わせて必ず加入されたい。
(*)財団法人日本国際教育支援協会 「学生教育研究災害傷害保険」
大学生協 「学生総合共済」(+「学生賠償責任保険」)がある。問い合わせは学務係。