を
によって定める。次の問に答えよ。
は全射であることを示せ。
を求めよ。
はある
の剰余環と同型であることを示せ。
を可換環とし,
とする。このとき,
任意の
に 対 し,
と お け ば,
であるから
は全射である。
であるから,
である。なぜなら,任意の
に対して,
は環準同型であるから,
逆に,
ならば,
であるから,因数定理により
は
で割り切れる。したがって,
である。よって,
準同型定理より,
であるが,
より,
であるから,
とおく。このとき任意の
に対し,
に対し,
であるから,
は
のイデアルである。また,任意の
に対し,
より,
は
を含む
のイデアルである。したがって,
とは,
をすべて含むような
のイデアルで最小のものであったから,
である。逆に,任意の
に対し,
より,イデアルの定義から
であり
である。したがって,
であり,
が示された。