プロバイダーがUNIXシステムを用いている場合には、以下のようなコマンドが使える。

ls [-la]
ファイルのリストを表示する。[ ]の中はオプションで、
-a:すべてのファイル、
-l:詳細な表示、
-la:すべてのファイルの詳細な表示
以下のコマンドでも[ ]内はオプションを意味する。

cp コピー元ファイル名 コピー先ファイル名(または、ディレクトリ名)
ファイルのコピーを行う。コピー先にディレクトリを指定した場合、
そのディレクトリに同じ名前のファイルがコピーされる。

rm [-rf] ファイル名
ファイルの削除を行う。
-rfオプションをつけるとディレクトリ(フォルダと同じようなもの)を
すべて削除することができる。

mkdir ディレクトリ名
新しいディレクトリを作る。

rmdir ディレクトリ名
ディレクトリを削除する。ディレクトリにファイルがある場合は削除できない。

pwd
現在のディレクトリを表示する。
たとえば、/home4/aaaなどと表示され、一番左の/は
このコンピュータのルート(大本)ディレクトリで、
その下のhome4ディレクトリの中のaaaディレクトリにいることを意味する。

cd ディレクトリ名
ディレクトリを移動するコマンド。
今、/home4/aaaディレクトリにいるとして、
その下のpublic_htmlディレクトリに移動する場合は

cd public_html または cd /home4/aaa/public_html

と書いて「Enter」を押す。
上の方は現在の場所からの相対的な場所(相対パス)を用いていて、
下の方はルートディレクトリからの場所(絶対パス)で指定している。
また、..(ピリオド2つ)は1つ上のディレクトリを表す。
今、/home4/aaaにいるとして、

cd ..

とすると、home4ディレクトリに移動する。

mv ファイル名(または、ディレクトリ名) ファイル名(または、ディレクトリ名)
 ファイル(ディレクト)の移動、名前の変更をおこなう。
mv a.txt b.txt
 など、両方にファイル名を指定した場合は、a.txtのファイル名がb.txtに変更される。
mv a.txt public_html/
 このようにファイル名とディレクトリ名を書くと、
a.txtをpublic_htmlディレクトリに移動することを意味する。
public_htmlの最後の/は
ディレクトリであることを明示する記号でつけてもつけなくてもよい。

mv abc/ public_html/
 とディレクトリ名を2つ書くとabcディレクトリ名をpublic_htmlに変更することができる。

chmod パーミッション指定  ファイル(ディレクトリ)
ファイル(ディレクトリ)のパーミッション(読み書き実行許可)を変更することができる。
Windowsでは特に気にしなくてよかったが、UNIXでホームページを公開する場合。
ページ閲覧者がファイルを見ることができるか(通常のHTML)、
書き込みできるか(掲示板のデータ保存ファイル、カウンターの人数ファイルなど)、
実行可能か(CGIファイル)を指定する必要がある。

指定の仕方は、
chmod 744 a.html または chmod og-wx a.html または chmod u+x a.cgi などとする。
[744]は[本人、グループメンバー、他人]それぞれについて、
実行を1、書き込みを2、読込みを4としたときに可能であるものの値を足した数値になっている。
7:本人についての許可で、1+2+4なので本人はすべて可能、
次の4はグループメンバーへの許可。4なので読込みのに可能。
次の4は他人(ホームページ閲覧者)への許可。同じく4なので読込みのみ許可。
og-wxはo(other、他人)とg(group、グループ)について、
w(書き込み)とx(実行)の許可を取り消す(-)ことを意味している。
u+xはu(user、本人)にx(実行)の許可を追加(+)している。

ファイルの指定では、*.htmlなどどすると.htmlで終わるファイルすべてを意味する。

通常のHTMLファイルは他人には読込みのみ許可するので、
chmod 644 *.html とする。
CGIファイルは実行を許可する必要があるので、
chmod 755 *.cgi とする。
CGIから書き込みを行うファイルは、
chmod 666 data.txt などと他人にも書き込み許可をしておく。

touch ファイル名
ファイルの内容がないファイルを作成する。
これは、掲示板のデータを保存するファイルなどを作成するときに指定する。
講義と同様にファイルが自動的に作成されるようにするには、
そのファイルが作成されるディレクトリに
他人への書き込み許可が必要になり、セキュリティー上危険になる。

which コマンド名
これは、コマンドがどこのディレクトリにあるか表示するコマンドになる。
これを用いるのは、Perlがどこにあるか調べる場合等で、

which perl

とする。結果の表示は、/usr/local/bin/perlなどと表示される。
通常このように/usr/local/bin/perlにPerlがあるので、
今回は同じ位置にPerlをインストールした。
結果が、/usr/bin/perlなど違った時には、
今まで作成したCGIプログラムの1行目の、

#!/usr/local/bin/perl を
#!/usr/bin/per  などと変更しなければならない。