戦争とメディア |
概要 |
私たちが国際問題を理解するために依拠する様々な情報の客観性について考察します。国家による戦争(軍事行動)では、戦争への支持を集めるために、国家による情報操作やプロパガンダが必ず行なわれます。また、民族紛争や地域紛争においても一部の政治指導者による「扇動」行為が暴力行為を増長させています。はじめに、意図的な情報操作であるプロパガンダとその技法(方策)について解説します。政治権力が意図的に行なう「情報操作」でなくても、現在のメディアによる情報については、常にその情報の「正確さ」「客観性」には注意が必要です。紛争や外交問題・事件に関する報道では、その対象の「実像」ではなく「ステレオタイプ」が流布されることが日常的に起こっています。また、「真実(実像)」の究明を期待されている人文・社会科学者による「学術的な成果」も常に一定の制約から自由ではありえません。「ステレオタイプ」「知と権力との関係性」について考察したエドワード・サイードの著作を手がかりに、国際問題を理解するための情報の客観性、異文化(他者)理解のための構造的な問題について理解を深めていきたいと思います。
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対象/前提 |
このモジュール教材は、信州大学経済学部の「国際政治」講義(2年生以上が受講対象)の補助教材です。各モジュールでの学習の目的と基礎知識(キーワード)を明確にし、自主的な学習をサポートする目的で作成されました。
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キーワード |
プロパガンダ,プロパガンダの技法,報道の客観性,ステレオタイプ,オリエンタリズム,「植民地」としてのオリエント,知識と権力
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作成者 | 信州大学 経済学部 経済システム法学科 美甘信吾 |
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協力者 | |
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親教材 | 国際政治 |
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更新日 | 2008年8月29日 |
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注意事項 |
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本教材は、平成18年度『現代的教育ニーズ取組支援プログラム』「教育の質保証プロジェクト」の支援により開発されたものです。
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