III ボスニア・コソボでは、誰が、何をしたか? その問題点は何か?
- 国連(安保理、国連軍)の限界
- 多国籍軍(NATO)の行動の検証
- アメリカの影響
1. ユーゴ紛争と国連軍
(1) 国連の対処
- 安保理決議(国際社会の意思を表す)
- 非軍事的制裁・軍事的制裁
- 紛争の調停
- 平和維持活動(国連軍の派遣)
- 人道援助・難民の保護
(2) 初期の対応の遅れ
国連の制約
(3) 国連の活動の問題点
セルビアに対する不公平な制裁
制裁の効果なし
「セルビア人は罰を受けることになり、クロアチア人は小言で済むことになった。」
(4) 国連保護軍の機能(平和維持部隊)
- 最大時4万4千人
- 予算規模18億ドル(通常予算約1.5倍)
- クロアチアでの停戦監視活動失敗
- ボスニアでの平和維持失敗
- 安全地域の平和維持失敗
- 「維持すべき平和なき平和維持軍」
コソボでの国際保護軍の展開
マケドニアでの予防展開では一定の評価
人道援助の努力
(5)「国連軍」?
- 国連財政難
- 軍事大国アメリカの意向
アメリカ大統領の指揮権