紛争への介入

概要  非人道的な行為が繰り返される紛争にどのように国際社会は対処するか、模索が続いています。国家が国民の安全を保障できない場合、国際社会には、何らかの対応が求められます。軍事的な強制措置の必要性も否定できません。人道的な軍事介入はどのような場合にどのような手段で正当化されるのでしょうか。はじめに、軍事的介入・人道的介入とは何か、基礎知識を整理します。次に大規模な軍事介入がなされた旧ユーゴスラビア紛争の事例について、それが「人道的介入」として適切なものだったかを検証し、紛争への対応の課題を整理します。
 後半では、難民問題の変化と現在の課題を学習します。紛争が起きると必ず難民問題が生じます。難民をどのように保護するか。冷戦後の紛争に伴う大規模な難民問題の発生への対応から、難民問題への対処は大きな変容を迫られました。最後に日本の難民受け入れについても問題点を整理します。
対象/前提 このモジュール教材は、信州大学経済学部の「国際政治」講義(2年生以上が受講対象)の補助教材です。各モジュールでの学習の目的と基礎知識(キーワード)を明確にし、自主的な学習をサポートする目的で作成されました。
キーワード 軍事介入,戦争の違法化,平和の強制,人道的介入,国連保護軍,NATO,多国籍軍,ボスニア空爆,コソボ空爆,人間の安全保障,保護する責任,難民,国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)難民条約(難民の地位に関する条約),ノン・ルフルマン原則,難民問題の変化,冷戦後の難民危機,日本の難民受入問題
作成者信州大学 経済学部 経済システム法学科 美甘信吾
協力者
親教材国際政治
更新日2008年8月29日
注意事項
本教材は、平成18年度『現代的教育ニーズ取組支援プログラム』「教育の質保証プロジェクト」の支援により開発されたものです。
学習の留意点 基礎資料を必ず読み、参考図書もできる限り読んで下さい。問題意識を持って新聞を読み、テレビニュースも注意して見て下さい。映画やドキュメンタリー番組も国際政治の学習に役立ちます。
教材群
  1. main紛争への介入
  2. test理解度確認テスト