租税体系
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租税の基本要素
- (1) 租税主体(誰に課税するか)
- (2) 租税客体(どういう事実があるとき課税するか)
- (3) 課税標準(租税客体を数量化したもの)――課税標準に税率が適用され税額が計算される。
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直接税と間接税
- (1) 一般的分類基準――直接税は納税者と担税者(実際に税を負担する人)とが一致している租税、
間接税は納税者と担税者が異なる租税(この場合納税者の担税者への税負担の転嫁(shifting)がある。
たとえば消費税は、納税者は業者、担税者は消費者であるから、間接税である。一方、所得税や法人税は直接税だとされる。
しかし、これらも転嫁される場合もある)。
- (2) 実際上の分類基準――立法上の意思による。
- 直接税――法律上、納税者がその税を負担すると想定している租税
- 間接税――納税者が負担せず、取引相手へ転嫁すると想定している租税
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転嫁の有無
転嫁するかしないか、あるいはどの程度転嫁するかは、需要と供給の価格弾力性に依存する。
生活必需品のような需要の非弾力的な商品への課税は、転嫁しやすい。奢侈品のような需要の弾力的な商品への課税は、転嫁しにくい。
法人税は転嫁する。