公債の制度

  • 公債の発行(起債)―― 政府が公債という証券形態で借入をすること。 直接発行と間接発行があり、前者は政府が自ら公債を販売するもので、 後者は金融・証券業者に販売を委託(売れ残りの危険を政府が負う)ないし引受(危険を業者が負う)させるものである。
  • 公債の償還(返済)―― 現金償還と借換償還があり、前者は現金で返済するもので、後者は新公債を発行して返済するもの(借金で借金を返す)である。
  • 日本の国債には建設国債と赤字国債があるが、前者は、発行対象施設の耐用年数を60年とし、その間に全額償還する。 すなわち、10年債の場合、発行後10年で満期となるが、その際、60分の10を現金償還し、残りの60分の50は借換える。 これを繰り返して60年目に完済する。 赤字国債は、見合いの資産が残らないので現金償還を原則としていたが、 大量償還が必要になった1985年度以降借換に頼らなければならなくなり、建設国債の償還方法と同じ方法になった。