公債

  • 公債とは、公権力体の金銭債務のことであり、公権力体が経費の財源調達のためにおこなう借入である。
  • 公債の本質――後世代からの租税の先取り
    公債は公権力体が現世代からの借入である。借入は返済しなければならない。返済のための資金は後世代の負担する租税である。したがって、公債は税負担を現世代から後世代へ先送りすることであるといってもいい。
  • 公債の効用――租税の世代間分割配分
    世代を超えて利用可能な公共施設について、建設時に公債で賄い、建設時世代は生存中に受ける利益に対応する分だけ税負担・返済し、後世代が受ける利益の分は後世代が税負担・返済するとすれば、負担が世代間で公平になる。このように世代を超えて利益を生む経費の場合、公債により賄って、税負担を世代間に分割配分したほうが合理的である。