経費の分類

行政上、また分析上、経費は分類されなければならない。日本における分類についてみる。
  1. (1)主要経費別分類――毎年度の政府の政策の重点がどこにあるか示すものであり、政府機能にしたがった分類(社会保障関係費、防衛関係費など)。毎年「予算の説明」に表示し、国会へ提出される。
  2. (2)目的別分類――(1)と同じく政府の機能・目的にしたがった分類。明治の初期までさかのぼって、同一基準の分類数字が作成される。長期時系列分析が可能。
  3. (3)使途別分類――支出の経済的性質による分類(人件費、物件費、施設費など)
  4. (4)所管別・組織別分類――省庁を単位とする分類(財務省、構成労働省など)
  5. (5)経済性質別分類――経常支出、資本支出、移転支出など。
  6. (6)裁量可能性基準分類――裁量的な増減が可能か否かによる分類(一般歳出、国債費、地方交付税交付金)
  7. (7)地方経費分類――国とほぼ同じだが、地方特有の費目がある。