[1] レポートとは?
レポートとはどういうものでしょう。それは感想文や作文と違うのでしょうか。大学で課されるレポートは様々なので一概には言えませんが、主として次の二つに分かれます。
- 《報告書としてのレポート》調べた事実のみを客観的に報告することを求められる場合。
- 《論文としてのレポート》調べた事実やある素材に独自の解釈や推察を加えて論を展開することを求められる場合。
【具体例】
「米国大統領は、3月にホワイトハウスで韓国大統領とはじめて会談した」という文が前者にあたるのに対し、例えばそれが北朝鮮との関係にどう影響するかを推測したり懸念したりするのが後者にあたる。
ここでは、特に後者「論文としてのレポート」の場合に重心をおいて説明をします。独自の解釈や推察というのは、単に根拠のない推測や自己主張ではありません。レポートには少なくとも以下のものが不可欠です。
- テーマやねらいがはっきりしている。
- 他の人が納得できる明確な根拠、データがある。
- それをもとに論理的な展開で文章が作られている。
- それがレポートの形式を備えている。
ここでは、テーマの見つけ方、論理的な文章の書き方やレポートの作り方について具体的に説明して行きます。