問題 3

普通のアナログ電話機で、デジタル回線に接続したい。必要な装置はどれか。

解答

正解: ア.TA(ターミナルアダプタ)

解説

アナログ回線:音声やデータを送受信するときに、アナログ信号を使う回線のこと。昔からある普通の電話回線。
ISDN回線:音声やデータを送受信するときに、デジタル信号を使う回線のこと。

パソコンをインターネットに接続するには、専用線を使う場合以外は音声電話網を利用して接続する。このとき、コンピュータから出たデジタル信号を、普通の電話網が扱うことができるアナログ信号(この場合、音信号)に変換(変調)した、逆に音声で届けられた信号をデジタル信号に逆変換(復調)するためにモデムを用いる。
モデムには、一般電話用のアナログモデムだけでなく、ADSL回線につなぐ際のADSLモデムや,ケーブルテレビにつなぐ際のCATVモデムなどもある。

図3 モデムの働き

ISDNにパソコンを接続するには、パソコンの信号をISDNの信号に変換するターミナルアダプタ(TA)と、コンピュータ上とネットワーク上のデジタル信号は違うので、その信号変換を行うDSU(Digital Serbice Unit)が必要となる。実際には、DSUを内蔵したTAが多くある。

図4 TA DSUの働き

この問題では、普通のアナログ電話機で、デジタル回線に接続したいのだから、パソコンの信号をISDNの信号に変換するターミナルアダプタ(TA)が必要となる。
よって、正解は「TA」。

選択肢にあるPCIと光ファイバーについても解説しておく。
PCIとは、パソコンの各パーツを結ぶデータ伝送路バスの規格名。
光ファイバーとは、ガラスやプラスチックの細い繊維でできている、光を通す通信ケーブル。光ファイバーを使って通信を行なうには、コンピュータの電気信号をレーザーを使って光信号に変換し、できあがったレーザー光を光ファイバーに通してデータを送信する。光ファイバーケーブルは、電気信号を流して通信するメタルケーブルと比べて信号の減衰が少なく、超長距離でのデータ通信が可能である。