問題 2

レガシー・デバイスやレガシー・インターフェイスとは、過去にさかんに使われていたが、現在はあまり使われなくなった機器や規格のことである。(legacyとは遺産という意味)。
これらのレガシーデバイスは、現在ほとんどが汎用のUSBに置き換えられて統一されているが、以下のうちUSBに置き換えられていないものはどれか。

解答

正解: ウ ディスプレイ(モニター)は、専用の端子を使う。USB接続のディスプレイもあるが一般的ではない。他のインターフェイスはほとんどが汎用のUSBに置き換えられている。

解説

おおよそ90年代から2000年代前半にかけて普及したパソコンでは、周辺機器を接続するために、機器それぞれに専用の種類の端子を備えているものが多い。
たとえば
プリンター → セントロニクス
ハードディスクなどの外付けの増設ディスク → SCSI
キーボードやマウス → PS/2
モデム → RS-232C
が代表的なものであった。
このように、昔から使われてきた規格をまとめてレガシーインターフェイスと呼ぶ。現在では、ほとんどが汎用のUSB端子を使うようになっているが、外部機器との互換性を重視するシステムでは、まだこれらのレガシー機器が使われている場合も多い。

代表的なインターフェイスの種類と端子は以下の通りである。

次の写真は、信州大学の教育用パソコン(人文学部マルチメディア演習室)の背面である。背面にはレガシー機器用の端子が多く備えられていることがわかる。

代表的なデスクトップパソコンの背面のインターフェイス配置。

ディスプレイ(モニター)端子の種類
ディスプレイ(モニター)やプロジェクターなどは、USB端子ではなく専用端子で接続される。
現在、最も一般的なのはアナログ式のD-sub15ピンという規格で、アナログVGA端子である。従来のアナログ式のCRT(ブラウン管)向けの規格であり、ほとんどのPC用モニターはこの入力を備えている。
最近普及してきたDVI(Digital Visual Interface)端子は、液晶ディスプレイのようなデジタル表示装置に高品位な映像を出力することができる。
また、HDMIという規格は、パソコンだけでなく、デジタルテレビやハードディスクレコーダーといったAV家電も対象としたインターフェイスである。一本のケーブルで、映像だけでなく、音声や制御信号もコントロールできる。最近のマルチメディア・パソコンやAV機器を中心に普及が始まっている。